概要
「シード音楽工房」につきまして


 シード音楽工房は、神奈川県伊勢原市でピアノ・チェンバロの歴史研究と音楽教育を行う、音楽工房です。

 当工房では、チェンバロやクラヴィコードを製作したり、年代を追って歴史的なピアノを収集し復元すべく、日々研究を続けています。『美哉子のかたりべコンサート』を始め、多くの演奏会で、その一端をお聴かせしております。

 シード音楽工房 ピアノ・チェンバロ教室では、楽器のレッスンを行うだけの教室ではなく、生徒の皆さんが古楽器と触れ合う機会を得られる環境であるよう努めております。
 古い時代の鍵盤楽器に直に触れることでモーツァルトやショパンへの理解をより確かなものにし、末長く音楽を友としたいと願う方々の手助けになれますよう、日々一層の努力をしてまいります。

 よろしくお願いいたします。

-2009年10月 伊勢原市 小澤邸の演奏会にて撮影-

玉利 要二 (たまり ようじ)

 幼少期よりクラシックやバロックの音楽に親しむ。
 近代日本に初めてチェンバロとその音楽を伝えた演奏家 エタ・ハーリッヒ=シュナイダー女史の演奏に、1967年に接する機会を得、精神性の高さに打たれた。
 翌1968年に、グスタフ・レオンハルト氏演奏の『オリジナルチェンバロ第一集』に深く感動し、歴史的な制作法を考慮したチェンバロ制作を決意。心を純化する魅力の源に近づく為には、 自らの手で作らざるを得ない時代であったので、独学でオリジナリティー豊かな真のオリジナル楽器を作り続けて来た。1975年、 エタさんの心の友であったコンサートチューナー・鈴木陽一郎氏の門を叩き、 同氏の下でピアノやリードオルガンの修復と調律を習得。チェンバロやクラヴィコードの制作のみならず、誰もしたがらないモダーンスタイルのチェンバロやリードオルガンやモダーンピアノの調律や整音・修復などの仕事までも幅広く手掛けている。
 1987年、東京を去り、 大山・丹沢を一望する現在の地に、 演奏家であるパートナーの美哉子さんと『シード音楽工房』を設立。チェンバロやフォルテピアノを愛車に乗せて、古き良き時代の鍵盤音楽を伝える『かたりべコンサート』を各地で開いている。さらにフランス革命時代から20世紀中頃までのオリジナルのフォルテピアノやスクエアピアノをピアノの変遷史研究・ピリオッド楽器制作の為に多数収集し、 研究を重ねている。


玉利 美哉子 (たまり みやこ)

 東京 広尾に生まれる。
 戦前、指揮者ローゼンストック氏との数奇な出会いから音楽に魂を救われた父親の篤い想いを受けて、音楽ライフがスタート。
 武蔵野音楽大学ピアノ科卒業。富山紀美子氏、外山準氏に師事。1972年、G.レオンハルト氏に学び、帰国直後だった(故)鍋島元子氏の門を叩き、歴史的検証に基づくチェンバロ奏法と古楽の様式を学ぶ。また、宗教音楽家(故)池宮英才氏の下で『マタイ』『メサイア』等のチェンバリストとして通奏低音と宗教音楽について研鑽を積む。
 尚美高等音楽院講師等を経て、1987年、歴史的鍵盤楽器研究・制作家の夫と共に『シード音楽工房』を設立。良き音楽の種を育てるべく、演奏・教育活動に邁進。1991年、ピアノの巨匠 J.デームス氏の館があるオーストリー/ザルツカンマーグートにてマスタークラスを修了。以来、世界屈指の歴史的ピアノの収集家であり、鍵盤音楽の歴史に造詣の深い同氏から薫陶を受け続けている。教会、お寺、山小屋、プラネタリウム、古民家など、楽器の響きが身近で楽しめる所にチェンバロやフォルテピアノ等を運んでは、『かたりべコンサート』を開催。シード音楽工房門下生とのピアノデュオの研究、コンサートも継続中。
 美哉子シューレ(ピアノ・ チェンバロ教室)、Duo Seed 主宰。
 厚木楽器チェンバロ教室講師。日本ピアノ教育連盟会員。古楽研究会会友。
 趣味はガーデニング。


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